白石凌海

(しらいし・りょうかい)
1948年群馬県生れ
中央大学卒業
大正大学大学院博士課程修了後、デリー大学へ留学。Ph・D取得
専攻はインド哲学、仏教学
現在、群馬県正泉寺住職 
真言宗豊山派綜合研究院・現代教化研究所研
究員

著訳書

『インド 死を生きる』『インド 輪廻に生きる』
(以上、明石書店)

『仏陀を歩く』
『仏陀 南伝の旅』
(以上、講談社選書メチエ)

『ラメーシュのミルク』
『五輪九字明秘密釈の研究』(訳)
(以上、ノンブル社)
など多数


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今、仏教に求められていることとは—3.11に寄せて



生きる死者 災害と仏教


「死」は、関係の終わりではない


「姿が見える」「すすり泣く声が聞こえる」「感触がまだ残っている」……。
生者の中に生き続ける「死者」の存在。東日本大震災に係り続けてきた著者が、天明三年浅間山大噴火、3•11などの災害をもとに、死者との向き合い方を多角的視点から考察する。



目次

 Ⅰ 生者にとって死とは何か

1 災害と仏教—天明三年(一七八三)浅間山大噴火—
2 続・災害と仏教—天明三年(一七八三)浅間山大噴火
3 続々・災害と仏教—死者供養の諸相—

 Ⅱ 生きる死者

4 死者供養の諸相—災害と仏教—
5 災害における言葉—現代医療〔技術〕と仏教—
6 生きる死者—災害と仏教—

 Ⅲ 災害のいま・ここ

7 災害の〈いま・ここ〉—三平等観の展開—
8 自然・災害・暮らし・祈り・歴史—災害史からの視点—
9 諸・転法輪考—災害における言葉—

 Ⅳ 死のゆくえ

10 山中他界観と十三仏信仰
11 死のゆくえと十三仏信仰
12 十三仏と民俗信仰

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